こんにちは、HIROMINXです。
Webデザインでもグラフィックデザインでも、自分が作ったものより誰かが作ったもののほうが良くみえてしまうことってありますよね。
実はわたしも昔はそう思っていました。そして「それは普通のことだから仕方がないんだ」と、なぜか勝手に思い込んでいました(笑)
が、時を経てデザインロジックをしっかり学んだ後に、「普通のことだから仕方がない」という考えは間違いだったと気づいたのです。
自分が作ったデザインよりも、誰かが作ったデザインのほうが良くみえてしまう理由。それは
自分のデザインが洗練されていない
ということです。
デザインを洗練させるためのテクニックは数多くありますが、そのなかでも特に重要なポイントというのがあります。そのポイントをおさえておけば、なんだか垢抜けないなーと思っていた自分のデザインがぐっと洗練されますよ!
今日は特に重要なポイントを3つご紹介していきたいと思います。
洗練されたデザインは引き算がうまい
初学者あるある的なお話ですが、デザインを始めたばかりの頃って、隙間を埋めなくてはいけないという謎の固定概念が発動し、結果ごちゃごちゃして見づらい、伝えたいことが伝わらないデザインを起こしがちです。
→これは「足し算し過ぎ」の現象です。
そしていずれは「余白が大事」だということを知るけれど、余白を作ろうとして必要な要素を省き過ぎ、ただ間延びしただけのつまらないデザインに陥ることもよくあります。
→これは「引き算し過ぎ」の現象です。
まずは、足し算(必要な要素をまずは全部並べてみる)したあとに、それぞれの要素が本当に必要なものかどうかを判断し、少しだけ引き算をします。
そして、残った要素ひとつひとつに対してもさらに引き算が必要か、または違ったカタチに変換する必要があるかを考えながら、計算された余白を生み出していきます。
出来上がったデザインを客観的に見て、最終的に伝えたいことがしっかり伝わるデザインになっているかどうかを見極めます。
このような訓練をしていくうちに上手な引き算ができるようになり、どんどんデザインが洗練されていきます。
洗練されたデザインは揃えすぎない
こちらも初学者あるある事例ですが、しっかり揃えることが美しいデザインだということを知り、その後「揃えなければいけない病」に陥り、結果つまらないデザインを起こしてしまいがちです。
ちなみに、実はわたしもこの「揃えなければいけない病」に陥った経験があります(笑)
わたしのように「揃えなければいけない病」に陥ってしまった人は、思い切ってそのルールに違反してみましょう。
例えば本棚を思い浮かべてください。
高さや厚みを揃えて整頓された本棚の中に、ひとつだけ違う高さや厚みの(または天地が逆になっている)本が紛れていると、その本って必然的に目立ちますよね?
一番目立たせたい要素がある場合、揃えるというルールに違反することで、デザインにもメリハリが生まれるのです。
但し、これは「揃えるというルールを知っているひと」が行なうべきテクニックなので、まだ揃えるルールに自信がないというひとは、まずそこを深掘りしてみてくださいね!
洗練されたデザインは読ませない
これはクライアントあるある事例ですが、とにかく伝えたいことが多過ぎて、膨大なテキストを入れたがるというケースがよくあります。
もちろん、膨大なテキストを読ませるべきデザインも存在しますが、基本的に人間は面倒臭がりな生き物なので、多くの人がなるべくシンプルでわかりやすいものを選り好みます。
クライアントに言われるがまま、その膨大なテキストを詰め込みすぎると、本来の目的を果たすことができないデザインを起こしてしまいがちです。
相手に伝えやすくするためには、テキスト要素を写真やイラストに変換したり、文章を簡潔にリライトするなどして、できるだけ読ませない工夫をしましょう。
直感的に視覚に訴えかけて記憶に残るものが、本当に洗練されたデザインなのです。
このほかにもデザインを洗練させるテクニックは数多く存在しますが、まずこの3つが出来ていなかったなーという方は、明日から早速試してみてください。昨日のデザインよりもぐっと垢抜けて見えるはずですよ。
デザインロジックをさらに深掘りしたい方へ
もうこの3つは実践済みだよーとか、それでもやっぱり垢抜けないんだよなーという方のために、さらにデザインを洗練させるために読んでおきたい本をご紹介しますね。
特に読みやすくて、頭に入りやすい本を3冊厳選しました。
デザインは自由な発想が一番大事ですが、素人っぽさを脱して洗練されたデザインが作れるようになるために、ある程度ロジカルなテクニックを学んでおきましょう。デザインをすることがますます楽しくなりますよ!
他の誰かが作ったデザインより自分のデザインのほうが良くみえるようになったら、洗練されてきた証拠です。共に頑張っていきましょうね!